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「与件整理」とは制約条件(変えられない条件)を洗い出すこと|仕事の基本ルールです

たかもと

「与件整理」って何をすればいいの?仕事の成果に関係あるのかな…時間のムダじゃない?

 
今回は、こんな悩みにお答えします。
 

この記事の内容

  1. 与件とは制約条件(変えられない条件)のこと
  2. 与件整理で課題解決力は決まる

上司から指示を受けて「与件整理」なしに作業をしていませんか?「ヨケン?なに、それ。おいしいの?」と思った人はヤバいです!

 
なぜなら「与件整理」とは、仕事を達成する条件を知ることだからです。組織で働くには、上司が決めた方針や戦略に基づいて仕事を遂行する必要があります。

 
与件整理なしで仕事を始めるのは、目的地も知らされず、荷物の中身も分らないまま大海原に出ているのと同じ状況です。こんな危険な状況と同じなのに、勢いよく出航する若いサラリーマンは多いですね。
 

上司への報告でやり直しになるケースは「与件の整理不足」が主な原因です。

 
昔の私も残念な若手でした。しかし、「与件整理」を基本動作にしてから仕事の成果はあがりました。今では誰もが知る大きな会社でマネージャーとなって9年になります。この記事では、マネージャー視点で「与件整理」の重要性を解説しています。

目次

与件整理とは制約条件(変えられない条件)を洗い出すこと

与件とは仕事を遂行する上で、変えることができない縛られた条件です。そして与件整理することから仕事は始まります。与件整理をおろそかにすると、実現できない方法を選んでしまい「やり直し!」と上司に言われます。

与件整理の項目例
  • 仕事の目的
  • 仕事に関わる人員
  • 使えるモノや情報
  • 与えられたお金
  • 仕事の納期

業務の課題解決を試みる際に、最重要なのが与件整理です。どれだけ良い手段(アイデア)であっても、実現できなければ1ミリも仕事においては価値を生み出さないからです。

与件整理の重要性

たとえば「コンペ」に参加した場合、納期やコスト、アフターフォローで他社より価値ある提案が必要です。

 
しかしながらコンペで勝てる提案書を作成しても、「使える予算をオーバーしている」、「人的稼働が足りていない」となれば出すことはできません。
 

上司

こんなの無理じゃん!

 
と言われて撃沈します。だから、課題解決に向かう前に「どんな条件」の中で達成しないといけないのか確認する必要があるのです。これが「与件整理」であり、ビジネスにおける基本ルールです。

目的確認とは上司の考える成果を知ること

仕事は目的を知らないと進めることができません。どこに向かうべきか分からないですからね。あたり前に聞こえるかもしれませんが、目の前の作業をこなすことが目的にすり替わる社員は多いです。

 
いわゆる「手段の目的化」です。この状態は本当の目的からズレた行動が多くなり、成果から遠のきます。では、目的ってなに?ですが、上司の考えている仕事相手の反応です。

 
相手がどのような反応をしてくれたら、その仕事は成功なのでしょうか?これを上司と確認しておきます。

仕事相手の反応(例)
  • 商品を買ってくれる
  • サービスに加入してくれる
  • 会社、人を紹介してくれる
  • 業務提携の契約を交わす

目的確認の重要性

上司

A社で新しい会計システム導入に関するコンペが開催されるからコンペに出す提案資料を作って欲しい

  
と指示を受けたらどう、反応しますか?もちろん、あなたの会社は会計システムを商品として売っています。

(あなた)「かしこまりました。明後日までにたたき台を作ります!」(よーし、カタカタカタ、パチパパチ。良いの仕上げるぞー!)
 
(上司)「それじゃあ、よろしく」

(あなた)「かしこまりました。1点確認させてください。今回、A社の社内システム導入のコンペに参加する目的を教えてください」
 
(上司)「今後、A社との繋がりを持っておきたくて参加するんだよ。だから今回は受注が目的ではなくて、わが社を知ってもらうことが一番かな」
 
(あなた)「かしこまりました。それではわが社の強みがA社に伝わるような提案資料を作成します」
 
(上司)「それじゃあ、よろしく」

お分かりいただけましたでしょうか?NG例は提案資料の作成自体が目的になっています。恐らく上司に提案資料を見せたとき、

上司

ちょっと方向性がちゃうねんなー

と言われて撃沈します。間違ったゴールに向かうことほど無駄な時間はありません。仕事(課題解決)における目的確認の重要性を理解いただけたと思います。

まとめ:与件整理で仕事ができない人のレッテルをはがす

最後に、仕事で大切なことをもう1回まとめておきます。

  • 与件整理
  • 目的確認

どんな条件」で「何のために」この業務をするのかこの2つを常に頭に入れながら仕事をする必要があり、できている人は上司から「あいつ、やるな!」って思われます。
 

身につけておきたい「仕事の基本ルール」です。ルールを理解して、手順とおりに提案書を作っていきましょう。

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