「結局、何がいいたいの?」と仕事ができない人の扱いを受ける…どうにか挽回したい!
今回は、こんな悩みにお答えします。
この記事の内容
- 仕事ができない人が「結局、何が言いたいの?」と言われる3つの理由
- 「結局、何が言いたいの?」と言わせないためのテクニック3選
働く環境が変化しても、ビジネスの基本は「人」と「コミュニケーション」です。社会人として「言いたいことを正確に伝えられない」は致命的です。社内評価はもちろん、新しい会社に転職するのも難しいのではないでしょうか。
私は誰もが知る会社で19年間働いており、マネージャーとなって9年目です。いろいろな部下と仕事をしてきて、もっとも評価に影響する1つが「コミュニケーション」です。
仕事は常に時間との勝負です。そんな中「結局、何が言いたいの?」となればあなたの評価は下がります。この記事では「あなたの話が伝わらない理由と伝えるテクニック」を解説しています。
ビジネスの基本である「コミュニケーション」の理解を深めると「言った、言わない」の水掛け論から脱出し、相手が期待どおり動いてくれます。あなたの話を聞きたいと思われる人となりましょう。結論は「メリットの提示」です。
仕事ができない人が「結局、何が言いたいの?」と言われる3つの理由
話が伝わらない理由は3つあります。
聞いてる人に「3つの?」が浮かぶとあなたの話は伝わらないです
- どんな内容の話が始まるの?
- この話を聞くメリットはなに?
- 話しを聞いたけど何をしたらいいの?
何の話をするのかわからない
まずは、「どの仕事について話すのか」伝えましょう。信じられないかもしれませんが「テーマ」を伝えずに話はじめる人がいます。あたり前ですが上司を含め、働くメンバーは「あなたが今から話すこと」を知りません。
「えっ?何の話ですか?」と言われることが多い人はこのタイプです。聞き手にあなたの仕事に頭を切り替えてもらう目的があります。
聞き手のメリットがわからない
頭を切り替えてもらったら、つぎは「あなたの話を聞くメリット」を伝えます。相手はわざわざ自分の時間をけずって、あなたの話を聞いています。
なのでメリットのない話はビジネスの場面においては「マナー違反」です。上司が相手なら、下記3つがメリットになります。
- 安心を与える
- 見えているリスクを伝える
- ネガティブ情報は包み隠さず
上司の仕事はチームの成果を期日どおりに出すことです。この目的を達成するために必要な情報がメリットです。
仕事が前に進むことがメリットになります。個人の損得ではありませんのでご注意を
安心を与える
伝える内容は「順調に仕事は進んでいます」です。これがなぜ、上司のメリットとなるのか?それは、他メンバーの業務に注意を払えるからです。チーム全体を管理する上司の立場からすると、自分の時間を使う場所を決められるのです。
見えているリスクを伝える
伝える内容は「あなたでは解決できない課題」です。簡単に言うと「助けてください」です。上司はチームの成果達成に向けて解決に動いてくれます。
ひとりで抱えこまないで、納期に間に合うタイミングで相談してください
ネガティブ情報は包み隠さず
伝える内容は「事実」です。あなたの解釈や感想を付け加えてはいけません。仕事をリカバリーするために上司はあなたの感想ではなく、正確に判断できる事実を知りたいのです。
ネガティブ情報を伝える時は感情を捨てて、あなたの落ち度もしっかり報告しましょう。
判断に必要な情報を隠されるといちばん困ります。もちろん評価は最低です
つぎに、上司ではなくメンバーの場合はメリットは1つです。あなたの情報で、メンバーの仕事が進むことを伝え、「いつ、この情報を伝えると相手のメリットになるのか」は考えておく必要があります。
忙しい中、大切な時間を使ってあなたの話を聞いているのです。仕事は連携しておこなっているので「正確に情報を伝えあう」ことが重要です。簡単に思うかもしれませんが、情報をタイミングよく発信できる社員は少ないです。
話を聞いたけど何をしたらいいのかわからない
ビジネスで「伝える」理由は相手に行動して欲しいからです。メリットに紐づくことですが「聞いた情報を仕事にどう活かすのか」わからないケースがあります。
社内のことなら「あいつだからな・・・」と受け流すこともできますが、相手が社外ならそうもいきません。「何しにきたの?」と言われて商談は終わります。
相手のメリットを的確に伝え、行動の後押しを少しやってあげます。それは今よりも仕事が前に進むことをリアルに感じてもらうのです。
「結局、何が言いたいの?」と言わせないためのテクニック3選
伝えるために意識するべきテクニックは3つです。
- 結論ファーストで構成する
- 伝わる言葉を選択する
- 最後は感情を伝える
この中で結論ファーストだけは「型」を知ることですぐに実践できます。明日からチャレンジしてみてください。
結論ファーストで構成する
結論ファーストの「型」はPREP法と呼ばれています。結論を先に述べて、そのあとに理由や具体例を付け加えて結論に至った考え方を論理的に説明する方法です。説明する順番の英語の頭文字を取って「PREP」です。
構成
主張したいことの「結論・要点」を述べる
主張に対する理由を簡単に説明する
理由の納得度を高めるために具体例を示します
最後にもう1度、主張を述べて締めます
具体例を知りたい方は、下記の記事で解説していますので、こちらも参考にしてみてください!
伝わる言葉を選択する
伝わる言葉を選んで話すことは意外とむずかしいです。言葉には癖がでますし、ついつい「はやりの言葉」や「専門用語」を使ってしまいます。社外の人が相手なら「社内用語」にも注意が必要です。
相手によって伝わる言葉が違うので、多くの言葉を知っておく必要がありますね。試行錯誤をくりかえしましょう
読書がコスパ最高
私が部下におすすめしている言葉を知る方法は「読書」です。本は言葉を知るには最高のツールです。
言葉を多く学ぶためには著者やジャンルにこだわらず気になった本は手にとりましょう。
著者が長い時間をかけて得た知識や経験がわずか1,500円ほどで知ることができます。あなたの選んだ言葉に説得力がつきます。
言葉を洗練させたい人は、この本がおススメ
読書で言葉を知るのが良いとはいえ、使い方が分からないと意味がないですよね。そこで文章術の専門書を読んで、言葉の使い方を身につける方法が一番おススメ。私が参考にした文章術の本は、「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
文章のプロが持つ共通のノウハウが書かれているので、必要な部分だけサッと読めて実用的です。読んで損はないですよ。私の感想は下記の記事を見ていただければと思います。
最後は感情を伝える
伝えた言葉どおり相手に動いてもらいたいなら最後は「あなたの想い」を伝えましょう。
人は感情で動く生きものです。
感情によって、人の行動が左右されることがわかる本が「経済は感情で動く―はじめての行動経済学」。読書習慣がない方でも、事例が多く読みやすいです。
仕事も同じです。最後のひと押しはあなたの「熱意」です。今回は以上となります。この記事では「あなたの話が伝わらない理由」と「伝えるテクニック」を解説してきました。長い文章におつきあいいただき、ありがとうございます。
仕事の基本である「コミュニケーション」の理解を深めると「言った、言わない」の水掛け論から脱出し、期待どおりに相手が動いてくれます。「結論ファースト」と「メリット提示」であなたの話を聞きたいと感じてもらえます。
そして、読書で言葉を洗練させてください!仕事ができない人からできる人へ評価が変わります。
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